みりん干し生産中【2015年1月】

現在スケトウダラ(スケソ)を原料にした、「みりん干し」の生産が弊社の工場で進められています。岩内では、みりん干しと言えばスケソしかありません。都会の皆さまがみりん干し聞けば、サバ、サンマ、イワシなどを想像すると思います。

このみりん干しについての歴史は、私は詳しくはわかりませんが、新潟県佐渡から伝わったものとされています。弊社の創業者紀伊右エ門は佐渡出身のため、それに目をつけていち早く加工に手掛けたという説もありますが、定かではありません。

スケトウダラを三枚卸にして、醤油、ザラメを主とした秘伝の調味料に漬け込み、それから干します。一夜干しで上がるのが、生干しみりんと呼ばれ、一般的には焼いて食べるという方法の他、岩内独特の食べ方として、天ぷらに使う方もいます。

約一週間干して上がるのが、昔からある「みりん干し」。弊社ホームページでも掲載しておりますので、ご注文をよろしくお願いいたします。さっと炙って縦に裂いて食べてみてください。何とも食欲をそそるいいにおいに誘われて、ビール、日本酒がどんどん進みます。

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みりん干し生産中【2015年1月】」への10件のフィードバック

  1. 背番号18

    たらみりん、『天ぷら』とは知りませんでした。
    まさに食は文化、地域によって食べ方に違いがあり、勉強になります。
    御社創業者様に思いを馳せながら、今宵酒の肴に・・・
    ああ、ビールが飲みたくなってきました!

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    1. 北のお魚大使 投稿作成者

      背番号18さん、そちらでは「たらみりん」なんですよね。
      地方によっては、「みりん棒」と言われる方もいます。

      天ぷらの食べ方については、私も初めて聞いた時は、「うっそ~!」と言ったことを覚えています。
      ちょっと甘めなので、全国すべての方に天ぷらの食べ方をお勧めはできませんが、やってみてみて感想をお聞かせいただければ、何よりです。

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  2. かず

    焼いた時の醤油とザラメの香りがたまらないですよね!

    ホッケのみりん干しもそうですが、スケソのみりん干し
    まさに日本海、郷土の味ですね。

    そういえば昔は冬になると家の軒先にスケソがずらーっと干されてたのが日常風景でしたが、今でも岩内では見られる光景ですか?

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    1. 北のお魚大使 投稿作成者

      かずさん、おはようございます。
      軒下のスケソ、通称「棒干し」ですが、近年はほとんど見かけなくなってしまいました。
      スケソの不漁、高値が原因。
      さらに、その手間をかけるのが大変ということだと思います。
      みりん干しも昔は屋外で納屋を作って、干していたものですが、
      今は乾燥機で干しています。
      地方の風物詩というものがなくなっていくのは寂しいですが、これまた時代の変化ですから致し方ありません。

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  3. かず

    棒干しっていうのですね。懐かしい風景でした。

    外の寒風に干されていてカチンカチンになったスケソを金槌で叩いてほぐしてマヨネーズ付けて食べていましたよ。
    スケソがそんなに高値なんて隔世の感があります。
    うちの亡くなった祖母が浜で卵をとった後のスケソを箱に溢れる程もらってきて、毎晩毎晩スケソの三平汁に煮付けに焼き魚に、もう飽きて飽きてどうしょうもなかった時代がありました。

    ちょっと寂しいですね。

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    1. 北のお魚大使 投稿作成者

      かずさん、こんばんわ。
      昔、岩内のスケソの漁があった時、タツもほとんどタダ同然で、ご近所さんにバケツを持って来させて持っていかせたりしたこともありました。
      親魚は安いため、すり身の代表的な原料ですが、今年は円安で輸出に回ってさらに不足しています。
      たくさんあって、飽き飽きしていた時代はもう来ないかもしれません。
      いい思い出をお持ちですね。

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  4. 八王子の山崎

    ゲンノーで、カチカチのスケソを叩いてちぎり食べたこと、
    懐かしく思い出します。
    ホッケ。北海道から関東への転勤直前、積丹での海釣りで
    入れ食いでした。30数年前の5月、時の過ぎ去りは早いですね。

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    1. 北のお魚大使 投稿作成者

      八王子の山崎さん、近年急激にホッケの資源が少なくなっています。
      入れ食いなんて、どこかのおとぎ話みたいなものですよ。

      「ゲンノー」とは、わかる人は少なくなったと思います。
      今となっては、懐かしい言葉です。

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  5. かず

    ゲンノー(笑)
    懐かしいですね。小さいころ金槌とゲンノーの区別がつきませんでした。
    「ちょっとゲンノーもってきてけれ!」
    とりあえず金槌を持ってってました。

    あとうちの祖母は包丁を「マキリ」って言ってました。
    これはアイヌ語だったりマタギの専門用語だったりなんですよね。
    その他には油のことを「しらしめ」って言っていました。

    先日、私の誕生日に妻が赤飯を炊いてくれたのですが、見事な甘納豆入りで、会社でみせたら同僚が目を丸くしていました。

    北海道にいた頃(と言ってもほんの10年くらい前)積丹沖のタラ場で真ダラを釣っている時、ホッケがうるさくてうるさくてオモリが海底まで下りませんでした。

    懐かしいところでいけば、マスの小さな筋子(本当にタラコくらいの大きさの)が小さいころ大好物でしたが、今は全く見なくなりました。 

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    1. 北のお魚大使 投稿作成者

      かずさん、どんどん昔話が出てきて楽しいですね。
      「マキリ」は古い女工さんたちは当然のように今でも言ってます。
      「しらしめ」は初めて聞きました。菜種油のことを言うのでしょうか。白絞油。
      北海道の赤飯についての話題は、過去に書いたことがあります。(こちら)
      マスの筋子は、岩内の人にとってはサケの筋子よりも値打ちがありますね。
      今はマスも獲れなくなって、それすら作る事ができず、残念です。

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