数の子は国によって違いがあります

 一口に数の子と言っても、世に出回っているのはいろんな種類が存在します。ニシンは北半球の寒い地方で漁獲されますが、大きく分けると、アラスカからカナダ西海岸を中心とする太平洋産、オランダ、イギリス付近の大西洋産、ロシア、カムチャッカ地方などがあります。

 皆さんがお正月におせちに入れる数の子はカナダ産、アメリカ産が中心になると思います。大きさや粒子の固さ等の違いがあり、業界では、カナダ産が一番高価だとされています。ただし、これは、食べ物ですから、好き嫌いがあり、アメリカ産の粒子の方が好きだという人います。人間に黒人、白人黄色人種があるように、ニシンもその漁獲される海域によって、特徴が違います。その違いを利用して、私たちは、美味しいものへと加工していきます。

 気を付けていただきたいのは、カナダ産には太平洋産と大西洋産があり、太平洋産は立派な数の子ですが、大西洋産は和えもの等に使われ、お値段も安いです。食べてみると、ぼそぼそといった食感でコリコリ感はありません。お値段だけで購入して、がっかりしたというのは良く聞く話です。

 年に一度しか買わないお客様もいるわけですから、そのへんの違いを私たち業界でもっと数の子についての知識をオープンにすべきと考えます。売り場の方も昔は数の子に対する知識を持っていたのに、だんだんとそのスペシャリストがいなくなっているのも残念ですね。

 私ができることは、まずこのブログで、ニシンと数の子についての知識を少しずつお話することからです。

どこ産の数の子かわかりますか?

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