岩内町役場が新庁舎になってから早一年が経過しました。旧庁舎跡地はその間なにかしらの工事をしていたようですが、今はすっかり落ち着いています。
建物を解体しても、その後にそんなに時間がかかるものなの?と普通は思いますよね。旧庁舎の基礎となる柱が100本以上入っていたために、それを抜きながらの修復に時間がかかったようです。
まぁ、その内容については加工屋である私がどうこういうよりも、専門家にお話をお聞きください。わかっているのは、工事用フェンスが今はなくなって、雑草も生えていない更地になっていること。
岩内出身の方で長年旧庁舎の前を通っていた人にとっては、岩内に帰省したときにこの風景はどのように映るのでしょう。急に角地にある飯久保菓子店さんが目立ってしまいました。
不肖私事、先月、晴れて古希を迎えたため、昨日の午後、役場に失効した医療費の「限度額適用認定証」を返却。ついでに、旧役場跡に立ちよってみました。飯久保のべこもちを買う目的もあったからです。実は一昨日、近所の薪ストーブを囲む「炉辺の会」に参加したのですが、話題になった岩内の銘菓は、さんまるの大福、新月のどらやきとならんで、飯久保のべこもちだったのです。さんまるさんや、新月さんにはよく行くのですが、飯久保さんには行ったことがありません。だが現実は厳しい。目にしたのは跡かたもない役場跡の空しい風景だけではありませんでした。飯久保さんの硝子戸に閉店挨拶の紙が貼ってあるではありませんか!三月末をもって閉店したとのこと。虚(うつろ)は伝染する。諸行無常です。思い出に耽るのではなく、社長のように「今を生きる」ことが大切だと痛感しました。明日、小樽商大に留学しているロシア人女学生がバイクで岩内に来ます。どらやきと最中を買いに、今日も新月さんに行こうと思います。この店と尾崎商店は岩内には珍しく朝から晩まで、毎日、シャッターが開いています。しかし、明日という日は誰も保障してくれません。
薪ストーブを囲む会なんて、ほかほかしていいですね。真夏はどうするの?なんて余計なことを考えてしまいますが。情報交換の場として、タイトルは二の次ですね。
飯久保菓子店さんが閉店したというのは、初耳です。「惜しいですね」と言っても、「普段からもっとあんたが買いに来てくれたら少しは違っていたよ」と言われそう。きっとご主人も役場とともに頑張ってこられたことだと思います。
小樽商大のロシア人女学生がバイクで?想像するだけでカッコよさそうです。uroshi utokaさんのネットワークがどんどん広がっていっているようですね。若い人たちと交流して、年を取らずに今を生きてください。