弊社には古いものがいろいろと残っていますが、今回ご紹介するのは7円の官製はがき。すでに印刷されており、今で言うならばダイレクトメールのようなものだと思います。
差出人のところには、私書箱一八号と書かれていますが、若い人には私書箱なんてわからないでしょうね。郵便局に専用のポストがあって、そこに郵便物を取りに行きました。配達を待つより早いからです。
はがきが7円の時代を調べてみると、昭和41年7月から昭和47年1月。紙の質も今に比べると劣ります。FAX番号なんて存在していない時代。そのかわり、電報の番号がカタカナで書かれています。まるで暗号のやり取りのよう。
通信手段の変化を見ていくと、時代の流れというものがはっきりしてきます。赤文字で書かれてある「元祖 味の肴 義経焼 製造元」。どちらもすでに製造はしておりませんが、初めてご覧になる方は何それ?と思われることでしょう。一八の歴史の一部分です。