またしても、昔のネタでございます。昭和39年12月号の岩内町広報です。その1ページ目にスケソ漁の出漁準備をする写真が載っています。
通称縄(なわ)と呼ばれるこのザルは、釣り糸とエサのついた針が一枚のザルに芸術的な並びをなしています。上手に説明できませんが、この仕掛けは、浜の母さんたちがコツコツと日中作って出来たものです。
読んでいると、昔の岩内のスケソ漁のすごさを感じます。たくさん書きたいことがありすぎますので、今回は広報に書いてある文章をそのまま記載してやめます。
「くらやみのなか カケ声も勇ましく出漁準備」
全町民の大きな期待をになつたすけそ漁がさる十一月十一日午前六時、いっせいにスタートしました 岩壁に集結していた出漁船の六十一隻が、エンジンの音も高々と朝日を背にうけ、勇躍沖の漁場へとかけはせました。(中略)
雷電沖の漁場では、はえなわをおろす船、たぐりあげる船、漁場は戦場のようなけはいが満ち、ほとんどの船のナワには切れ間がなくすけそがかかって、一同「このぶんなら好漁」と船上はわきかえりました。
今から46年前のことです。