弊社の創業者紀伊右エ門は、非常に質素な人でした。商売に対することは、大胆で周りが困るほどのことをやっていたのですが、こと家庭や自社のことになると、贅沢は禁の人でした。
物を捨てないでとっておくこともその一つで、私は子供ながらに何でそんな使えない物をとっておくのだろう?と思っておりました。すべてにおいて、「捨てる=粗末にする」という考えだったのかもしれません。それはそのような時代背景も考えられます。
そんな教育を受けた現社長の封筒はその代表例です。写真を見てわかりますか?封筒がひっくり返っているのです。裏返し。よそから来た封筒を再利用しています。現代の感覚で言えば、のり代のほうが高くつくんじゃないの?と思ってしまいますが、これは紀伊右エ門の精神が受け継がれた証拠として、解釈いたしましょ。
では私は?もっぱら、いらないものは捨てる派です。でも、大切なものは整理してとっておきますよ。用紙の裏面利用は当たり前です。ということで、私なりに創業者の精神をアレンジしております。生きていたら怒られるかもしれませんが・・・・