またまた一八の事務所2階(別名第2郷土館と私は呼んでいます)から面白いものを発見。 なんと昔の新聞折込広告です。いつのものかは正確にはわかりませんが、たぶん昭和40年代前半だと思います。と言うことは、今から40年ほど前になるでしょうか。
シンプルなこのチラシは、いくつか面白いところがあります。まず、言葉ですが、数の子のことを「かづのこ」と書いています。今は「かずのこ」ですよね。もうひとつは化粧函入とありますが、函という字は現在「箱」ですね。年配の方は、この函を使う人が多かった記憶があります。
電話番号の局番は、今は62の二桁ですが、昔は一桁の2だけでした。
紅葉子とは、岩内が最初にたらこにつけた別称です。紅葉のように赤い色だったからですが、最近はあまり使わなくなりましたね。
価格については、びっくりです。たらこの1kgが1,800円です。今は6,000円以上します。反対に数の子は1kg4,000円~5,000円とありますが、この価格は現在とほぼ同じです。当時数の子は「黄色いダイヤ」とよばれるほど高価なもので、水産ギフトの王様でした。
最後に、「その他北海道海産物のお土産品はほとんどご用意いたします」と書かれています。これはおったまげですね。昔は今のようにいろんな商品があるわけでなく、たらこ、数の子、昆布、新巻鮭、など、代表的な商品しかなかったのだと思います。こんな時代に「にしんのおかげ」などを開発してもたぶん見向きもされなかったことでしょう。