前浜では、ローソクボッケが揚がっています。体長18~22cm程度の俗に言うローソクのように細長いホッケです。
ホッケは稚魚から大きくなるにつれて、アオボッケ(体長4~16cm)、ローソクボッケ、ハルボッケ(23~25cm)、ホッケ(25cm以上)、ネボッケ(35cm以上)と呼び名が変化していきます。
さて、たくさん獲れるローソクボッケは、いまいち美味しくありません。かまぼこの原料の他、養殖の魚のエサ、畜産用のエサや畑の肥料、海獣飼育用というのが大きな用途になります。水族館で、アシカのショーなどで、お兄さんが御褒美でポケットから取り出して、小さな魚を食べさせているのを見たことありませんか?あれですよ。
直接人間には食べてもらえないんですね。加工の仕方では、いろいろと提案できるかもしれませんが、小さい魚というのは、手間がかかり、人件費の下になってしまうというのが、北海道の水産加工の一般的な考えです。でも、このような概念を払しょくしなければ、新しいものは生まれませんね。