魚箱について

 獲れた魚は、どのような容器に入るのか?昔は4寸箱と呼ばれる木の箱が主流でした。今は、発泡スチロールのさまざまなサイズがあり、魚種によって使い分けられているようです。全国的に統一されているのは、スルメイカの箱でしょうかね。

 さて、この4寸箱とは、1寸が約3.03cmなので、12.12cm。深さのことなんですね。でも、弊社にある4寸箱を測ってみると、内側の深さではなく、外側の深さでした。木の厚みを含めています。

 先日、昔弊社で「箱打ち」をやっていた人が訪ねてきました。箱打ちとは、スケトウダラを入れる4寸箱や日本海マスの新巻を入れる箱を、敷地内で釘を打って組み立てることを言います。製材工場では、木材を切る仕事だけで目いっぱい。釘打ち作業は、工場の空き地でアルバイトが釘を打って組み立てるのです。

 金銭は請負なので、出来た分だけの支払いです。真新しい4寸箱が次から次へと使われて行きます。それだけ、岩内では魚が獲れていたんですね。写真のバンドはPPバンドと言って、荷物の梱包に使われる丈夫なものです。このバンドを持って運びます。昔は針金を巻いていました。そのまた昔はむしろ縄を使っていました。40年も50年も前のお話でした。

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