青マス(カラフトマス)や本マス(サクラマス)の小型魚の筋子はご覧のように、粒も小さく、サケの筋子に比べると、見劣りしますね。
ただし、この岩内ではマス子はプレミアムがつくほどの人気です。この小さなくちゅくちゅした感じがいいのです。一昔前、弊社でマスをそれなりに扱っていた時、この筋子を求めて休日に私の自宅まで押しかけて来た人がいました。
マスのトバでもお話したように、漁師さんたちが、昔船でマスのお腹から内臓、筋子を取り出し、筋子は船員さんたちの現物支給のお手当みたいなものでした。陸に上がって、おすそわけしていたマス子。その味が忘れられないと、高齢者は言います。
でも、残念ながら、今は売るだけの筋子はございません。ごめんなさい。岩内とマスはスケトウダラと並んで、大きくかかわって食文化がそこにはあったということですね。
仙台市の岩崎(50代)と申します。粒の小さい筋子を懐かしく思って調べていたらこのサイトを見つけました。恐らく私が探しているのはこの筋子だと思います。5年ぐらい前まで八戸の実家の母から毎年送られてきましたが、母が言うには最近は市場で見かけないということです。母もこれはマスコらしいと言っていましたが、筋子にはない独特の風味がたまらないです。これ一つでご飯が何杯でも食べられます。
今では御社でも入手は難しいのでしょうね?
岩崎様、コメントありがとうございます。
マスの筋子はマスそのものの漁がなければ作れません。
20年ほど前までは、多くのマス釣漁をする船団があったのですが、今は皆無となってしまいました。
ただ、マスは一年ごとに豊漁年、不漁年と2年サイクルになっていまして、今年は不漁年。
前浜の定置網で昨年は少し多く漁があったのですが、今年はまったくダメ。
昨年、そのマスからほんの少しだけ筋子を作りましたが、熱烈なマス子ファンのお客様一人に販売して終わりでした。
来年4月下旬ころ、もしかしたら、お分けできるかも知れませんので、その頃お問い合わせいただけますか?