魚のカレイ類は、たくさんありすぎて、最初は市場で覚えるのが大変でした。今でもたまにしか見かけないカレイについては、わからないものもあります。
でも、「北のお魚大使」としては、少しでも皆さんに正しい魚の知識を伝えなければいけないという使命がありますので、書かせていただきます。
ソウハチはカレイの中で最も漁獲量の多い種とされ、1950年代までは肥料やミンクの餌に用いられていたものもあったようです。でも、今は漁獲が少なくなり、北海道では焼き魚の定番メニューとなっています。
正式和名は「ソウハチ」。ソウハチガレイと呼ぶ人もいますが、それは地域での呼び名です。試験のひっかけ問題です。
特徴としては、褐色側の背中の真ん中にある側線がはっきりしていることと、口が大きく、口先がとんがっています。内臓と同じくらいの小魚も丸ごと飲み込むほどの食欲があるようです。
卵を抱いているソウハチは、焼いても卵だけは半生状態なので、私は卵(岩内弁でコッコ)だけはもう一度火を通して食べます。深層水で処理すると、臭みが消えて美味しくなりますよ。