私のランニングは北海道マラソンで走りたいとの思いから始まりました。
たまたま札幌に用事があって車で出かけたものの、その日が北海道マラソンの日だとは知らず、いえ、北海道マラソンというものがどのようなものかも知りませんでした。新川のところで通行止め。前方を見ると、よたよたとおじさんたちが走っています。すぐに通行止めは解除になるものと高を括っていましたが、30分待てどもダメ。イライラは最高潮に。ところが、そのおじさんたちの走る姿を見て、「これなら俺でもできるかな」と安易な考えが。通行止めで待たされるよりは、待ってもらう立場のほうがいいやと。
それまでは、隣町のとまりマラソンという10Kの大会に地元のよしみで出ていた程度です。もちろん、練習なんてその1ヶ月前くらいに、ちょっと走っておく程度。今からして思うと、なんと甘い考えで始めたことか。
当時、北海道マラソンにエントリーするためには、フルで4時間。ハーフで1時間40分以内で走った記録が必要でした。そこで、10月にある北海道ロードレースというハーフの大会に申し込み、無事にそのタイムはクリアー。翌年の北海道マラソンに向けて、順調なスタートを切ったはずでした。
ところが、年が明けて雪が融け、練習を始めたら、すぐにひざ痛。だましだましで5月の洞爺湖マラソンに出たら、25Kで失速。歩いてしまいました。最後はふらふらになりながら。
よくランニングを始めようとしている人に助言させてもらいますが、ハーフまでは昔スポーツをやった人ならある程度の練習で走れます。でも、フルはそれなりの練習を積まなければ、走りきれません。
その後は、速く走ることよりも、走りきるための練習。故障をしないためには何が必要かといろいろと調べながら、自身で試しながらの練習となりました。もちろん、今でも試行錯誤の連続です。それがマラソンのおもしろさかもしれませんね。
子供の頃からスキーが好きで今でもやっています。でも、昔出来たモーグルのコースをノンストップで滑ることが出来なくなったり、と明らかに下手になっているのを感じます。一方、ランニングは、それなりの練習をすると、この年になってもまだ速く走ることが出来ます。
そして、北海道マラソンの魅力は、途切れることのない沿道の応援と広い道路をマラソンのために走らせてくれる。今年の8月で北海道マラソンは7回目のチャレンジとなります。この北海道マラソンでいかにベストパフォーマンスで走ることが出来るかが一番の目標です。
通行止めで足止めをくらっている車を横目に、ごめんねとつぶやき、このきっかけとなった日を思い出します。