技術相談

地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 食品加工研究センター 

 うわぁ~~、と思わず言ってしまう、長ったらしい名前。この4月からついた道の研究機関の名前です。今までお世話になったことがある人は、「食加研」と言えばお分かりでしょう。私の「にしんのおかげ」は、ここの研究から生まれた基礎技術を応用したものです。ここの研究員の方々、いうなれば生みの親でしょうか、濱岡さんと山田さんが現場に来て、私の問題点を探って相談に乗ってくれました。

 この技術は「北海道さかな味噌」という言葉でおおきなひとくくり。北海道内ではこの技術を利用して商品化に取り組んでいる企業が数社あるようです。どの魚を利用するかは、その企業の地域性や、扱う原料によって違いがあります。一八は、毎日ニシンを加工しているので、ニシンを使って挑戦したのが2年前の1月。お二人に言わせると、一番難しい魚を私は最初に手を付けてしまったようです。

 しかし、難しいからと言って逃げ出すのはイヤ。試行錯誤の連続。ニシンは脂分が多く、発酵を邪魔してしまう云々。最初に教えてもらった魚肉、米麹、食塩の配合比率ではどうもうまくいかず、何パターンもの配合を繰り返し、ようやく商品化されたのが昨年7月でした。

 その後もいろいろな問題点などが浮上し、そのたびに岩内町地場産業サポートセンターの釜谷さんや、食加研のこのお二人にいろいろと相談に乗ってもらったりしました。こんなちっぽけな会社が新しいことを作りだすというのは、そう簡単にできるものではありません。公的な研究機関に技術的な協力をしてもらうことは有り難く、心強く感じます。 研究員の方々の知識は確かにすごいですよ。その知識を上手に生かして商品づくりに結び付けるのが、私たちの仕事です。

 食加研のみなさん、岩内町地場産業サポートセンターのみなさん、これからも私たちの下支えをよろしくお願いします。

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