あれから57年です。岩内町大火の日。昭和29年(1954年)9月26日に、岩内町の8割を焼失した大火があったその日から。
弊社は先代紀伊右エ門が事業を興してから、何度か火事にあっています。その都度大変な思いをし、火の扱いに対する事は、ことさら厳しかったのです。
先代は、若かりし頃消防団に所属し、自らも火事の現場に入るなどしていましたが、その最中に自らの命を失いかけた事もあると聞きます。
ちょっと画像が見えにくくて申し訳ありません。弊社事務所の女性職員の机の横にあるごみ箱です。今時このような木で作ったゴミ箱なんてないと思いますが、弊社の事務所では当たり前のように使っています。先代が、だれかに作らせたものだと思いますが、このように書かれてあります。『岩内大火を忘れるな 火の用心』
裏面にはこのようにも書かれています。『一八興業水産株式会社 再建の日』。すべてが焼けつくされ、意気消沈するのではなく、なにくそ負けるものかという気持ちの表れだったのでしょう。私が言えるような立場ではありませんが、災害を受けても、こんな気持ちが大切だと先代に言われているようです。