お正月にはなくてはならぬ、数の子。一般的に数の子とは、塩数の子を言いますが、数の子には干し数の子や味付け数の子などの商品があります。
干し数の子も塩数の子も冷凍技術が発達していない時代の保存に適した商品でした。ただし、それだけではなく、旨みを閉じ込めるという理屈も存在します。伝統的な手法こそ、素材本来の旨みを生かす方法でもあるのです。
とはいえ、塩数の子の塩抜きが面倒だという気持ちもよくわかります。上手にできない、失敗するという人は、真水でどんどん抜いてしまって、後から薄い塩水を浸して塩分を調整するという方法もあります。
私は、完全に塩を抜いてしまって、それから海洋深層水(原水)に漬込みます。岩内にお住まいの方ならば、深層水は簡単に手に入るので、ぜひお試しください。もちろん一八の塩数の子をお求めいただいてですよ。ありがとうございます。