12月6日の後志版にたちかまの話題が出ました。岩内では、スケトウダラの白子のことを、「たち」ではなく「タツ」と言います。なぜかはわかりませんが、親魚のスケトウダラも、スケソウダラ(一般的な会話ではスケソ)が正式名称だと思っている人もたくさんいます。
記事にも書いてありますが、30数年ほど前は、たらこの原料となる生子を取りだす作業をして、「タツ」がたくさん出ると、女工さんたちに持たせたり、ご近所に分けたりしたのです。そこで、器用な人はそのタツをかまぼこにしたものです。
この数年間、ずいぶんTVなどのマスコミで岩内の「タツかま」が注目され、商売で販売しているところは、注文をかなり待ってもらっている状態が続いているようです。追い打ちをかけるように、原料のスケソの漁が低迷しているのですから、皮肉なものです。
この「タツかま」(タツのままぼこ)は、網で獲ったスケソではできないと言われています。網のスケソは、海中で死んでタツに海水が多く含まれてしまうからだとのこと。岩内の釣スケソならではですね。
大変申し訳ありませんが、弊社ではタツかまは販売、取扱はしておりません。釣たらこはもちろん、製造、販売しております。