国鉄岩内駅跡地の利用で、岩内地方文化センターという立派な建物があります。箱モノ行政の象徴です。ただ、もう出来てしまったものですし、私もたまに利用させてもらっているので、これ以上どうこう言う立場にはありません。
さて、その文化センターの中にフェリーの模型があります。平成2年から上越市と岩内を結ぶフェリーが就航していました。平成11年に残念ながら休止となりました。フェリー会社の名は「東日本フェリー」で、現在はその会社はありません。
平成2年の就航時に、この模型が作られてそのまま展示されています。平成4年に「はあきゅり」という船に変わりました。カントリーサインも今はたら丸ですが、昔はこのフェリーがデザインされていたのです。
9年間のフェリー就航のために、大浜海水浴場をつぶして大きなフェリー埠頭と工業団地ができました。この模型を見るといつも、時代に流されてしまった大切にすべきいろいろなものを感じさせられます。