この標識はどこにあるかわかりますか?たら丸市場というちょっと変わった広場の前、道の駅の駐車場のところです。札幌方面からバスに乗ってくると、最後にこの標識を見て、バスターミナルに到着となります。
1985年に岩内線の廃止になり、今のバスターミナルは、旧国鉄の岩内駅を取り壊して作りました。たら丸市場と駐車場は、終着駅ゆえの引き込み線をもち、蒸気機関車の向きを変える円形の転車台がありました。私が子供の頃は、実際にSLが貨車を引っ張っていました。客車はディーゼル車でした。
別名「盲腸線」とも呼ばていたのは、あってもなくてもどうでもいいからでしょうか。函館本線の小沢駅(現在無人駅)までの延長14.9km。札幌に車以外で出かけるときは、この汽車を利用したものです。「急行らいでん」。マニアの方ならご存知の名前かもしれません。朝、昼、夕の3本しかありませんでした。日曜日の昼の急行らいでんの発車時はなぜか蛍の光が流れていました。
そんないろんな思い出が詰まった岩内駅跡地の変化。車社会になって、道の駅、バスターミナル、駐車場へと変貌。この岩内にも鉄道があったなんて、今の子供たちには想像もつかないことでしょうが、人間ドラマがたくさん残された場所であることは間違いありません。