初フルマラソンの方はご注意を

 マラソンブームでどの大会も前年よりも参加人数が増えたというお知らせが当たり前になってしまいました。本日行われる洞爺湖マラソン2012で、初めてフルマラソンに出るという人もいるかもしれませんね。

 フルマラソンに向けてのそれなりのトレーニングをしてきた方にとっては、準備万端といったところでしょうか。でも、フルマラソンって、単なるハーフの延長と考えると、とんでもないことになるのでお気を付けください。

 2004年今からちょうど10年前、私はこの洞爺湖マラソンで初めてフルマラソンの大会に出ました。気温もちょうどよく、気持ちよく前半は走ることができて、20kまではハーフマラソンと同じペースで走ってしまいました。あまりに調子よく、これなら3時間半なんて楽勝だなと、前にいる人たちをどんどん追い越していました。

 ところが、20kを越えたころから、足が妙に重く感じ、それがどんどんひどくなってくるのです。呼吸はなんともないのですが、足が鉛のように感じ、30kを越えてからとうとう歩いてしまったのです。そんな私を見て「ガス欠だな」と追い越しざまに言いながら走り去って行く人。悔しいけど、その通り。

 その後は走ったり、歩いたり。さらにコースの右に行ったり左に行ったりで、ふらふら状態でした。タイムは4時間ちょうど。ゴール後は食事もまともにできず、その後の1か月は体重が戻りませんでした。それほどのダメージを受けてしまいました。

 マラソンは30kからが勝負とよく言いますね。私たち市民ランナーにとっては、勝負というにはおこがましいですが、どれだけ30kまでを省エネ走法をして、30kから力を出せるかがタイムにかかわって来ると思います。

 初フルマラソンとして参加するあなた、練習で30k以上のロング走をしましたか?もし、していないなら、前半はあせらず、いつもよりも抑え気味のペースで。洞爺湖の30k以降は、とっても寂しくて、細いくねくねしたコースです。そのカーブを曲がったら開けるかなと思っても、何度も何度も裏切られます。ゴールである温泉街のホテルが左手の遠くに見えます。まだあんなに遠いの?とカーブで見えるたびに思います。

 写真は、昨年の参加賞Tシャツです。私にとって、この洞爺湖マラソンは、フルマラソンの原点です。この屈辱感がなかったら、この10年間の毎年記録更新もなかったことでしょう。たとえ、満足な走りができなくても、ひとつひとつのレースを、次につなげて日々の練習に役立てましょう。参加されるみなさん、ゴールで!

 

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