岡持ちってご存知ですか?

 また古い懐かしいものを発見。その名は「岡持ち」。親戚の雑貨屋さんが、商売をたたむというので、片づけをしていたら出てきました。 木でできていて、手でぶら下げることができます。ふたは取っ手の部分にちょうどひっかけるようになっていて、納まりがいいのです。

 今一般的に「岡持ち」と言うのは、ラーメン屋さんや、おそば屋さんの出前などに使う、アルミ製の出前箱の事。でも、ひと昔前は、木製で写真のように平たいものでした。旅館等では、今でも大きいものを使っているところがありますよね。

 何に使うの?と聞かれれば、料理などを運ぶためです。先代社長や先代夫人は、仕事と普通の生活が境目のない生活をしていたように思います。私の記憶では、食事も固定した場所で食べていたとは思えません。料理も本家から別家へ運んだり、運ばれたり。そんな時にこの「岡持ち」は使われていたのだと思います。

 今風に考えれば、スープの冷めない距離に住んでいる者同士が、おかずを分け会うという事なのでしょう。食生活の変化は、こんな使われる道具にも現れますね。

岡持ちってご存知ですか?」への2件のフィードバック

  1. ささき

    記憶にはありませんが、昔は使っていたんですね。
    画像をみるかぎり、しっかりした作りで今でも十分使えそうですね。

    古いものといえば私の岩内実家にも、何年構えに「えじこ」というのがありました。畑仕事などの農作業をしている時などに、赤ちゃんを入れておく藁で編んだ円形の籠です。場所をとるので処分してしまいましたが、岩内の郷土館にでも寄贈すればよかったかなぁ~(笑)

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  2. 北のお魚大使

    へぇ~、「えじこ」ですか。
    初めて聞く言葉です。調べてみると、確かに農家の人が忙しい時に、
    赤ちゃんを入れておく籠なんですね。勉強になりました。
    今度、郷土館で聞いてみます。

    返信

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