岩内町の郷土館前に展示され始めた「保津船」。昭和20年代まで岩内沖で使われていたニシン漁の作業船。長さ11m。
今回、私自身も「ほっつせん」という言葉を始めて知りました。新聞は7月6日に道新後志版で掲載された記事です。郷土館の「岩内港完成100年~海と港の恵み」という企画展にあわせて改修されたものです。
記事によると、この保津船の修復をしたのが、梶浦造船の梶浦さん(86才)。道内で木造船を建造できる技術者は10人程度とのこと。岩内にいたんですね。最近の船はFRPと呼ばれる強化プラスチック製のものが多く、木造船で作るのはないようです。梶浦さんが元気で仕事をしていたから復元ができた「保津船」。
私も梶浦さんには、数の子の処理に使うFRPのタンクの修理を何度もやってもらいました。本当は木の仕事のほうが良かったのでしょうね。こんな職人がいる岩内。まだまだ捨てたものではありませんぞ。