秋に漁獲されるサケ(鮭)漁。通称、アキアジ(秋味)。呼び名がいいですね。でも、今年はまだ数量の伸びがなく、漁業関係者の表情がいまいちです。
最近の天候も、スカッとした秋晴れではなく、曇り空。なおかつ湿度、温度ともに高いままです。魚は水温に敏感でして、1℃の違いでも泳ぎたくないと思ってしまうようです。
写真は、定置網漁の船から、タンクに鮭を移しているところです。この後、オスメス、キズなどに選別され、入札にかかります。いわない道の駅だけで販売している弊社の「サケトバ」は、このオスだけを使って、作っています。
なんでオスだけ?メスは卵に栄養を取られるので、親はオスのほうが美味しいんです。いわない道の駅では、今年の原料で作ったサケトバがすでに並んでいますよ。皮なし、ひと口サイズで食べやすく作っています。
岩内に来られて、雨乞いではなく、秋空乞いをしながら、ぜひお求めを。
お魚にも男女差別が存在するのですね。
子供の頃産後のメスしゃけは”ほっちゃり”(?)とかと呼ばれて捨てられるということを聞いてショックを受けたことがあります。
子孫を残すために大変な思いで身を傷つけ、悲惨な最期をとげるメスしゃけのために、何か新製品の開発を是非!
市場でのサケの価格は、断然メスが高いですよ。
筋子が入っているからです。
私たちが扱う魚は、ほとんど捨てる場所なく処理されています。
最終的には、魚粕と呼ばれる肥料となります。
ほっちゃりは、メスもオスも関係なく、オスも同様に身を傷つけながら遡上しています。