数の子はコレステロールが高くない

 一般的な知識として、卵はコルステロールが高いというイメージがありますが、写真の社団法人日本栄養士会が発行した食育リーフレットNo.3では、カズノコは意外に低いんですと書かれてあります。

 100gあたりの含有量は、鶏卵が420mg、いくらは480mgに対し、カズノコは230mg。学術的な事をここで書くと、誰も読んでくれなくなってしまうので簡単に書きます。カズノコにはEPA、DHAが非常に多く、体内でのコレステロールの分解、排泄を早める一方、合成を抑える働きをしてくれるというもの。この文章でも難しいですか?

 要するに、カズノコそのものにコレステロールは含まれているが、分解や合成抑制する成分のほうが多いので、体にいいぞということです。

 数の子のメーカーである私が言うのもおかしな話ですが、最近どんな食べ物でも~~によく利く成分が多いとかという研究発表が多いですね。消費者のみなさんは、だからといって、そればかり食べるのは良くないことだと覚えておいてください。

 いろいろな美味しいものを幅広く、最近は肉に偏りがちなので、少しずつでいいので、魚を食べる回数を増やしてくれると、私たち水産加工業者も嬉しいですし、皆さまの健康にもお役立て出来ると思います。

数の子はコレステロールが高くない」への2件のフィードバック

  1. 山川貴子

    今年初めておせち料理用に数の子を購入してみました。
    塩抜きや調理が必要ということを知らずにそのままお重に並べてしまいました。
    調理法を間違えたと弁明しましたが、初めて数の子を口にした人には大変悪い第一印象を与えてしまったので来年のお正月は名誉挽回でちゃんとしたものを出したいと思っています。コレステロールが低いということも説明します。

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    1. 北のお魚大使

      業界では当たり前のことも、消費者の皆さまにとっては、当たり前ではないのですよね。
      昔は対面販売が主体で、塩抜きの方法をお店の人が教えてくれていました。
      今はスーパーに並べるだけですし、料理の知恵袋のおばぁちゃんが一緒に住んでいないという事もあるでしょう。
      いずれにせよ、世の中が変化しているのですから、生産者もそれに対応していかなければなりません。
      貴重な体験談、教えていただいて、ありがとうございました。

      返信

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