このサケの顔をご覧ください。前回、サケの婚姻色への変化のお話をしましたが、色だけではなく、体つきも変化して来るのです。「鼻曲がり」と称する口が伸びて上の歯が鋭くなり、顔がたくましくなってきます。
川に遡上したサケは、メスは産卵の場所を探し、川底に産卵場所を確保します。オスはそのメスに近寄って求婚するわけですが、他のオスとの戦いが始まります。体当たりしたり、かぶりついたりしてケンカをするのです。そのために、自らの体を変身させるのです。おお、サイヤ人がスーパーサイヤ人になるがごとく。
こうして変身までして子孫を残すために遡上したサケは、産卵、放精して自らの使命を果たします。しかし、海には戻らずそこで一生を終えます。その体は、さまざまな動物たちの餌になったり、分解されて植物の栄養になったり、自然のサイクルに入っていきます。
やっぱりサケって、すごい人生だよなと思います。ただ、夫婦むつまじくという愛情はあまりなく、自分の子孫を残す本能的な行為のほうが優先しているようです。うーん、この手の話は苦手だ。
鮭が生まれた川に戻ってくるのも本能なのでしょうね。
鮭の一生はせつなく感じますが、せめて生きている時は少しでも幸せであってくれればと思います。
避けの回帰は、いろいろな説があります。
太陽コンパスや偏光を利用。海流を利用。川の臭い。温度感覚。地球の地磁気などの感覚・・・・
いろいろな複数の条件を組み合わせて、戻ってくると言われています。
でも、まだちゃんと解明されていないんです。