岩内の20世紀という写真集があります。岩内町郷土館で保管されていますが、新規では入手困難です。郷土館の坂井館長さんから、お借りしたその写真集から、少しずつ昔の岩内町をご紹介していきます。
今回は、昭和26・27年頃の岩内港です。こんな風景は今では絶対に見ることはできませんね。この漁船の数は、ざっと見ただけでも100隻以上はあります。左に延びる港の防波堤も、白灯台で止まっていますが、今はもっと伸びています。
白い部分はたぶん雪でしょうから、スケソ漁の船でしょうか。季節は11月頃ではないかと思います。また、ドラム缶が見えますが、船の燃料である重油ですね。昭和29年の大火では、この重油のドラム缶がごろごろと町中を転げて、爆発して火を撒いたと言われています。
この写真、ずいぶん上から撮ってますが、高い建物があったのでしょうか?電信柱に登って撮ったのでしょうかね?ご存知の方、いらしたら、教えてください。
それにしても皮肉なもので、港が立派になればなるほど、漁船は少なくなってしまいましたね。
昭和26,27年ですか。
このころの船主さんは大変な漁業に出られながらも豊漁の喜びに生き生きとした暮らしをされていたことでしょうね。
その通りだと思います。
残念ながら、その当時に比べるとあまりに魚がいなくなってしまいました。
釣のスケトウダラの船は今年は3艘だけとのこと。