岩内町の名産、たらこ。その原料となる、はえ縄漁は、魚体を傷めずに、生きたまま釣り上げるので、鮮度抜群。ところが、手間がかかるうえ、はえ縄スケトウダラ漁が年々悪化していて、出漁をする船も少なくなり、今は3艘しかいません。
私がこの仕事に就いた21年前は、スケトウダラの釣船が50艘もありました。そのまた昔は100艘以上の船がいたというのですから、圧巻だった事でしょう。
弊社のたらこは、ずっとそのはえ縄漁での原料だけで作られていました。しかし、急激な原料不足と異常なまでの価格高騰によって、商売として成り立たなくなってしまいました。そこで、大変残念ではありますが、原料を網で獲ったものを使うことにしました。
ただし、網であっても原料の選別は厳しくし、味の面でも今まで一八の味に慣れ親しんだお客様には期待を裏切らないよう、研究し努力しております。
お客様にはごまかした商売をすることはできません。釣のたらこを扱う事が出来なくなった事を公表すること自体、苦渋の選択でした。どうか、この状況をご理解いただき、今年もおいしい一八のたらこをお求めくださいますよう、お願いいたします。
たらこが大好きですが、漁獲法がわかるほど、味の違いがわかる人っているのでしょうか?
美味しいたらこを作っていただけることに感謝です。
確かにおっしゃる通りなのですが、はえ縄漁というのは、味だけでなく、
岩内にとっては、歴史と文化なのです。
≪お知らせ≫
2012年12月中旬から、桧山地方のはえ縄スケトウダラ漁が連日漁獲が増えました。
よって、あきらめていた、「釣たらこ」の生産を再開しました。