現在3艘で行われている岩内のスケソはえ縄漁ですが、昔は多くの船が出漁したために、どの場所で漁をするかは、ローテーションを組んで行われていました。
20年前、50艘の船があった時、上(かみ)、下(しも)など大きく3つのブロックに分けられ、漁船が振り分けられていました。「二つ山ホイ」などという、漁師さんたちだけが理解できる場所などもありました。教えてもらった時、二つ山が見える場所から沖合という意味だったと思います。
潮の状態などによって、その日のいい場所が変わり、4寸箱に入っているスケソウダラのメスの比率が変わります。メスが多ければ、それだけたらこの原料が多く出るので、高値で入札されるということになります。
漁船が少なくなると、黒板にチョークで書かれるように変化していきました。今は3艘なので、書くまでもないでしょう。しかしたくさん漁獲があれば漁師さん達は辞めなかったでしょうし、後継ぎもいたかもしれません。魚がいなくては何も始まらないのです。資源というものをもっと長い目で見て、大切にして行かなければならないとつくづく感じます。
取り過ぎで漁獲量が少なくなってきたとしたら資源を守る計画はグローバルで行われるべきですね。
スケソウがまた戻ってきて美味しいたらこが沢山食べられる日がまたやってくるといいですね。
資源管理についてお話をすると、かなり長くお話をしなければなりません。
そのうちゆっくりと。
アメリカのニシンの漁獲については、厳格な漁獲枠というものがあり、それに基づいて操業しているのですよ。