本州の方にとって、北海道に観光に来られて、道路が何か本州と違うなと感じることはありませんか?道幅が広いというのはよくわかりますが、特に冬の北海道の道路では、面白いものがいくつかあります。
私が一番質問を受けるのは、道路の端にある上から ↓ の標識があること。これは、道路の端はここですよという案内です。猛吹雪になると、車で走っていて道路の端がどこにあるかわからなくなります。気が付いたら、雪の壁に突っ込んでいたなんて笑い話にならないこともあります。
写真の左側には鉄の柵が立っています。これは、角度をつけることによって吹き溜まりにならないよう、風の力を利用して、雪を飛ばすためのものです。運転席の視線に風が通ると、ホワイトアウト状態になってしまいます。
北海道の雪は軽くて地吹雪になりやすいことを利用した仕組みです。このほかにも防雪柵は、違った形態でわざと雪をためたり、風を通さないようにしたりと用途によって違いがあります。
北海道の冬の観光をされるときは、こんなところにも目をやりながら、移動も楽しんでもらえるといいですね。もちろん最後は岩内町に来て、「にしんが八セット」を買っていただく・・・よろしくお願いいたします。
吹雪の時には道のどこを走っているのかまったくわからなくなり、パニック状態になることがありましたが、さすが雪国。こんな発明が生まれるのですね。
自然に立ち向かうのではなく、自然といかに付き合うか、利用するかの代表例だと思います。
こういったアイディアでもの作りもするといいですね。
私たちの仕事も本来は、旬というものがあって、その時に捕れる魚をその時期の気候風土を利用して作られていたものです。