35年前の岩内からひらふスキー場への交通手段

 今シーズンの北海道は各地で雪がたっぷりの状態ですが、週末に荒れることが多いので、ちょっと残念ではありますね。

 今回は私が中学生の頃(35年くらい前)、岩内町からひらふスキー場に行くときに使っていた交通手段のお話を。

 今のような各家庭に乗用車があった時代ではなく、また、4輪駆動車もめったになかった時代です。私はもっぱら、バスを使っていました。岩内から倶知安行のバスに乗って、約1時間。倶知安のバスターミナルが終点ですが、そこから300mほど歩いて国鉄倶知安駅まで。そこには、ヒラフスキー場、ワイススキー場行きのスキーバスがありました。

 バスの一番後ろの窓を開けてそこから、スキーの板を積み込みます。最後尾の5人掛けの座席は、スキーの板専用の場所になります。しばらくすると、札幌からたくさんの若者を乗せた汽車が到着し、一気に満員になりました。バスは私たち岩内の客よりも、札幌の客を待っていたのです。格好を見ると、私たち田舎者とは違い、おしゃれに見えました。

 倶知安駅から、ヒラフスキー場までは約20分。その間、黒のガマ口をもった車掌さんが、パチパチと切符を切りに座席を回ります。スキー場に着くと、今度は最初に降りた人がスキーの板の受け取り役になります。

 朝6時半頃のバスに乗り、スキー場に着くのは9時少し前。1日券でめいっぱい滑って、4時半頃のバスに乗って、家に着くのは夜の7時頃という一日でした。帰りのバスの中では、暖房と揺れがスキーで疲れた体を熟睡状態にしてくれます。

 国鉄岩内線がまだあった時代ですので、汽車で行くことも可能でした。でも、本数が少なかったので、乗り継ぎが悪く、料金もバスに比べると、何十円か高かったので、ほとんど利用しませんでした。

 今は、乗用車で片道1時間かかりません。我が家の子供たちも、バスに乗ってまでスキーに行くのかと。昔はバスに乗って・・・・と話し始めると、「昔と今は違う」と。それゃそうだよね。でも、今と比べれば大変だったけど、スキーがほんとに楽しく、そんな移動も苦にならなかった思い出がたくさんあります。

 写真は、当時の様子を伝えるものがないので、羊蹄山を。

 

35年前の岩内からひらふスキー場への交通手段」への2件のフィードバック

  1. 北のお魚大使

    羊蹄山は別名「蝦夷富士」と呼ばれています。
    スキー場から見る姿は本当にきれいですよ。

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