崋山先生の八訓

 弊社事務所2階から、またまた面白いものが出てきました。渡辺崋山が商人のあり方について書いた「商人八訓」です。

 写真を見てください。雨漏りのシミなどが、なんとも歴史を感じさせて、いい雰囲気ですよね。これは、先代紀伊右エ門が、愛知県に出張した際に、取引先にあったものを見つけて、いただいたものらしいです。

一、 先ず朝は、召使より早く起きよ
ニ、 十両の客より百文の客を大切にせよ
三、 買い手が気に入らず、返しに来たならば、売る時より丁寧にせよ
四、 繁盛するに従って、益々倹約せよ
五、 小遣いは一文より記せ
六 、開店のときを忘れるな
七 、同商売が近所にできたら懇意を厚くして互いに勤めよ
八 、出店を開いたら、三ヵ年は食料を送れ

 その意味は、率先垂範。購入金額の多寡でお客様を区別するな。返品のときこそ大切に扱い次の来店を期せ。繁盛し始めたからといって謙虚さを忘れるな。小遣いの始末をしっかりやれ。初心忘れるべからず。同業者とはよきライバル関係に。従業員が独立したら3年は面倒を見よ。

 なるほど、なるほど。今でも充分通じる訓示ですね。八の意味がわかりませんでした。昔は独立した弟子には協力的な対応をするのは当たり前のようでした。今はどうでしょう?

 ご覧頂いている皆様、たとえあなたが商人でなくとも、ためになる言葉だと思いませんか?読むだけでなく、そのように努力しないとね。

崋山先生の八訓」への2件のフィードバック

  1. 高山 功

    人財教育には欠かせない物が沢山詰まっていますね〜。
    これを実践出来る人に仕えたかったです。
    「お金出すのと 責任は俺がとるから お前のやりたいようにやってみろ」なんて言える人で有りたかったな。

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  2. 北のお魚大使

    高山さん、過去形で言ってらっしゃるけど、まだまだ現役世代ですよね?
    今からでも八訓を実践できるじゃないですか。

    返信

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