先代の変体仮名の文章

 今日は、昔懐かしシリーズの話題です。先代紀伊右エ門の書いたものがたくさん残っているのですが、私にとってはこの変体仮名を解読するのが不可能に近いです。

 写真は、弊社従業員の婚礼で、媒酌人をした時の挨拶文です。皆さま、読めますか?紀伊右エ門時代から働いている弊社番頭さんは90%以上の解読率。私の母は、当時紀伊右エ門の運転手兼秘書のような存在だったので、解読100%。私?せいぜい5%かな?

 紀伊右エ門は、このような文章、漢字などの書き方を学校でほとんど習わず、独学で身に付けたとのこと。従業員に指図するのも、夜中に書き、この変体仮名のメモを従業員の机の上に置いておく、といったことをしていました。

 ある時は、「子供たちの靴の脱ぎ方が悪い」とメモが置いてあったことも。子供心に、なんで直接言わないのか?と思っていましたが、まぁ、普通の人の感覚でないことは確かでした。あまり書くと、あの世から先代がメモでお叱り文を書くかもしれないので、このへんで・・・。

先代の変体仮名の文章」への3件のフィードバック

  1. 山川

    すごいですね。
    ご自分独自の字を作り上げるなんて。
    一八語?専務さん、頑張って解読してみては?

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  2. 高山 功

    私の父親も変体仮名づかいの一員ですね。
    百人一首的表記です、鉛筆だと楷書体なのに 毛筆だと???です。
    伊右エ門様はペンでもこの書体なんですね、凄い!
    日本の筆記体表記ですね、これも一般的には伝承されないんでしょうね。

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  3. 北のお魚大使

    山川さん、高山さん、やはりすごいと感じますか。
    私は小さな頃からこの字体を毎日見ていましたが、今でアラビア象形文字を見るような感覚でしたね。
    学校で教えられず、独学で身に付けたことがすごいと思います。
    「俺は学校を出ていないのにここまでやってきたのに、お前たちは学校も出ていて何なんだ!」と言われたことがありました。
    この文字は私にとっては、紀伊右エ門の生まれ育ったいろいろな環境を意味するものでもあります。

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