取引先の市場からいただいたカレンダーには、とてもリアルな魚の絵が描かれていて、解説が載っています。
今月はニシンです。写真では、鰊と大西洋鰊と二つあります。弊社は、昨年まではこの両方の鰊を使って身欠鰊を作っていました。今は大西洋鰊での製造はしなくなってしまいました。理由はアフリカでの消費が増え、日本人の買い負けが進んだためです。
地球の反対側まで持ってくるよりも、アフリカで下ろすほうがいいですし、数の子の評価を高くする日本人の購買力が弱ってきたこと。さらに、日本人は魚体の規格をどうしろああしろとうるさいけど、アフリカはサイズが何だろうと魚には変わらないといった考え方だからです。
大西洋で捕れる鰊の卵は太平洋ものに比べると柔らかく、和え物などに使われます。人間が白人、黒人、黄色人種とあるように、ニシンも獲れる場所によって、肉質や卵質の違いがあり、それぞれの特徴を生かした加工をします。
久しぶりにニシンのお話ですと、止まらなくなるので、今日はこの辺で。。
この前南アフリカの人とおすし屋さんに行ったとき、南アフリカの魚はアメリカよりもずっと新鮮で美味しいって言っていたのを思い出しました。
いくらやうになんかは目をつぶって食べると食べられるかもって。つまり魚卵にはあまり慣れていないようでした。
彼らはにしんとかニシンの卵をどう食べるのでしょう。
こちらではにしんの缶詰やサワークリーム漬け、ワインビネガー漬けの瓶詰などが売られていますが生ではあまり見かけません。
貴重な情報をありがとうございます。
魚卵を食べる習慣というのは、日本固有のものですね。
あのイヌイットでさえ、内臓と一緒に卵を捨てていたというのですから。
数の子を食べるのも、昔は日本人だけでした。
現在はどうなんでしょう?
親のニシン料理はいろいろとあります。特にイギリスとオランダですね。